Notionで自社Webサイト運用できる最高のサービス、Wraptas紹介
公開日:2022年8月15日 更新日:2022年8月24日
記事概要
Notionファンの皆様、公私ともにNotionを活用した日常を送っているかと思います。
今回、そんな便利なNotionに「980円/月」プラスするだけで、独自ドメインによる自社Webサイト運用ができるようになる最高のサービスWraptasを紹介します。
Notionとは
Notionをざっと整理すると、Notionとはナレッジ共有ツールの一つです。
今までもナレッジ共有ツールは、色々とあったのですが、Notionが優れているのは、シンプルUIかつ、豊富な機能が用意されていることです。私が特に気に入っている機能は以下の2つです。
機能1. 参照URLをスマートに表示することができる
URLをコピペすると、文字形式、リンク形式、埋め込み表示形式など複数形式を選択することができます。例えば、TwitterのURLだと、以下の3種類を埋め込むことができます。
- URL形式:https://twitter.com/wraptas/status/1556430169820495872
- ツイートの埋め込み形式
- ブックマーク形式
機能2. データベースを使うことができる
他のナレッジ共有ツールよりもこの機能が優れていて、簡単にデータベースを作成することができます。弊社もブログ記事を管理してますが、Notionがなかったら、スプレッドシートかExcelで管理していたと思います。しかし、Notionにデータベースを作成することができるので、Notion上で管理してます。以下、弊社のブログ一覧ですが、以下のような形で管理することができます。同様のデータですが、「テーブルビュー」「ギャラリービュー」と表示方法も簡単に切り替えることができます。
データベースの活用事例:ブログ記事管理
他にもNotion関連の記事があるので、気になった方は以下の記事もご閲覧ください
Notion関連の記事
- 株式会社10X様の事例を中心にNotionを紹介している記事です。
- フォースタートアップス株式会社様の「STARTUP DB」プロダクト開発の課題をNotionで解決している事例を紹介した記事です。
- Udemyメディアの記事です。Notionの機能などについて簡潔にまとめてあります。
Wraptasとは
NotionをCMSとして活用できるようにしてくれるサービスです。Wraptasを使うことで、Notionで編集したページに独自ドメインURL、ヘッダーなど、自社Webサイトの運用に必要なデザイン性、機能を付与することができます。
CMSとは、Contents Management Systemの略で、HTML/CSSの知識が無くてもWebサイトを構築することができるシステムのことです。例えば、WordPress、Wix、Jimdoなどがあります。
開発の背景
渡邊 達明さん(@nabettu) が2020年10月13日にリリースしたサービスです。
*リリース時は、Anotionというサービス名でした。
「NotionをヘッドレスCMSとして利用してWebサイトを作れるサービスとして作ってみよう。」というのがきっかけだったそうです。以下、開発者の@nabettu さん本人の記事です。
現在は、CMSで有名な株式会社ペライチがWraptasを買収し、さらに良いサービスになっていくことが期待されます。
機能一覧
公式ページに掲載されている機能一覧です。Notionを自社WebサイトのCMSとして活用するために必要な機能を一通り提供してくれます。
*2022年8月15日時点
https://wraptas.com/#section-block-7b105623975843d19ccb1b69bd89ac29 より参照
Wraptasのメリット
Notion単体でも「公開」に設定すれば、そのまま記事をWeb公開することができるのですが、Notion単体ではできないことがあるのでWraptasが必要です。上記、機能一覧も踏まえて、いくつかの機能を詳細に紹介します。
- 独自ドメインが設定できるようになる
- Notion単体(notionのサブドメイン)
- Notion + Wraptas(wywy.jpという独自ドメイン)
Notion単体だと独自ドメインの設定ができません。Wraptasを使うことで独自ドメインでの記事公開が可能となります。例えば、同じページをNotion単体とNotion + Wraptasで比較すると以下のようになります。
https://wywy-llc.notion.site/Tailwind-CSS-6-7b012b0f66eb458f947db0461742a84d
https://wywy.jp/blogs/tailwind-css-articles
独自ドメインは、特に自社オウンドメディア運営では必須になってくるかと思います。
- Webサイト運用のコストを減らすことができる
- Notionを使っているチーム、組織であれば、別途CMSの管理画面にログインするなどの手間をかけることなく、Notionで手軽に記事追加、更新することができます。その手軽さは、そのまま運用コストの削減につながります。
- 例えば、WordPressなど別CMSで記事を管理している場合、(1) 別ツールを使ってブログを執筆する。(2) 執筆完了してからWordPressやQiitaにログイン。(3) オリジナルの記事とCMSを往復しながら細かいレイアウトを調整する。(4) 公開する、などコストがかかります。その点、Notionであれば、Notion上でサイト運用が完結するのでコストが格段に減ります。
- もちろん、料金の点でも「980円 / 月」という安さも魅力です。
- アクセス解析ツール(Google Analiticsなど)を導入できる
Notion単体だとGoogle Analiticsなどのアクセス解析ツールを導入することができません。Wraptasを使うことで導入することができます。
- 自社の共通ヘッダー、ナビ、フッターを設定できる
Notion単体だと、自社の共通ヘッダー、ナビ、フッターを設定することができません。Wraptasを使うと、自社の共通ヘッダー、ナビ、フッターを設定することができます。特に自社オウンドメディアを運用する場合には、これらは必須になってくるかと思います。
- SEO的に有利になる
Notion単体では、title、discriptionなどのSEO対策に必要なものを細かく設定できないのですが、Wraptasを使うと管理画面から設定することができます。例えば、OG画像の設定、Canonical URLなどです。加えて、sitemap.xmlの自動生成などもやってくれます。
- 何か困ったら日本語でサポートを受けることができる
案外、重要な点です。Wraptasのような新サービスの場合、マニュアルが不足している場合があるのでどうしてもサポートが必要な場面が出てきます。現在、開発者の渡邊さん(@nabettu) が直接サポートしてくれてますし、レスポンスも早いです。Discordで私も質問したところ素早くレスポンスが来たのでとても助かりました。
Wraptasと似たサービスでsuper.soというサービスもあるのですが、こちらは海外企業なので細かいサポートを受けることが難しそうです。以下の記事でSuperとWraptasを比較しているのですが、やはりサポートの手厚さではWraptasの方が良いとのことでした。
他CMSサービスとの比較
以下、他CMSサービスとの違いを表にまとめてみました。
- 年額費用
- 更新のしやすさ
- サーバー保守
の3点で比較しています。
比較表
サービス | 年額費用 | 更新のしやすさ | サーバー保守 |
---|---|---|---|
Wraptas + Notion | 12,936円 + 6,240円 = 19,176円 Wraptas:1,078円*12ヶ月 = 12,936円 Notion:パーソナルPro $4 * 12ヶ月 * 130円 = 6,240円 | ・Notion上で変更するので、Notionを知ってれば学習コスト無し。 ・無料でも5アカウントでの編集が可能 ・パーソナルProであれば、チーム全員での更新が可能 | 不要 |
WordPress(レンタルのエックスサーバー利用) | サーバー費用:初期費用3,300円+月額1,100円×12=16,500円 保守:外部に委託する場合、最低でも年間保守費用が5万以上必要。 | ・WordPressの画面操作を覚える必要がある ・管理画面が他と比べて複雑で、不慣れな人の更新作業は難しい | ・セキュリティ対策 ・WordPressアップデート - 本体 - プラグイン、テーマ ・アップデート検証 ・データバックアップ - トラブル発生の備え |
jimdo(AIビルダー/GROW) | 1,590円 * 12ヶ月 = 19,080円 | ・ビルダー上で変更するので、ビルダーの使い方を覚える必要がある ・複数アカウントでの共同管理ができない | 不要 |
Wix.com | 1,800*12ヶ月 = 21,600円 | ・ビルダー上で変更するので、ビルダーの使い方を覚える必要がある ・複数アカウントでの共同管理ができる | 不要 |
比較表からわかること
年額費用、更新のしやすさ、サーバー保守の3点で他社CMSよりも優れていること。
- 19,176円と2万円以下の年額費用というコストの安さ。自社でNotionを使っている場合だと、実質、12,936円が年額費用です。
- Notionが使えれば、別途、管理画面を覚える必要が無く、CMS用のユーザーも必要ありません。
- WordPressだと自分でサーバー保守する必要がありますが、Wraptas + Notionであればその必要もないです。
Wraptasを使うべきユーザー
Notionを利用してないのであれば、Wix、Jimbo、WordPressという選択肢の方も検討できるかと思いました。しかし、Notionを利用中であれば、2022年8月時点だと、Wraptasは最も有力な選択肢だと思いました。
年額保守 | Notion:利用無し | Notion:利用中 |
---|---|---|
低:2万以下 | ・Jimbo, Wixなど低価格のCMS | ◯ Notion, Wraptas + Notion |
中:2〜10万 | ・Wix, Jimboなど中価格のCMS ・WordPress(自社) | ◯ Wraptas + Notion (簡単なデザイン調整を外部に依頼する程度) |
高:10万以上 | ・オリジナルサイト ・WordPress(外部委託) | オリジナルサイト |
まとめ
以上、Notionで自社Webサイト運用できる最高のサービス、Wraptasの紹介でした。
年額費用、更新のしやすさ、サーバー保守の3点で、他社CMSと比較してみましたが、どの点を取っても優れていると感じました。
Notionを使っていない場合、Jimbo、Wix、WordPressなど検討していただくのも良いかと思うのですが、Notionファンの方であれば、自社WebサイトのCMSツールとして一番オススメできるサービスなので導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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